外壁リフォームでは、多数の種類の塗料があり、どれを選ぶべきか迷うこともあると思います。高い機能性を持つ効率のよいの塗料を求めている人は、ラジカル塗料がおすすめです。このサイトでは、ラジカル塗料のメリット・デメリットなどのを紹介していきます。
ラジカル塗料とは?
ウレタンやシリコン、フッ素など、樹脂系塗料は紫外線に弱いとされています。酸化チタンが太陽にあたると、塗料全体が劣化してしまいます。酸化チタンは、ベージュやホワイトなど淡い色を調色する時に使われる白色顔料です。下地の色を隠す効果もあることから、ほとんどの樹脂系塗料に酸化チタンが使われています。
一方、ラジカル塗料は酸化チタンの代わりに「ラジカル制御型の酸化チタン」「光安定剤(HALS)」という紫外線に強い成分を用いています。耐候性が高く、塗膜の劣化を遅らせることができます。比較的安価で施工でき、耐用年数が長いことから、コスパの高い塗料として注目を集めています。
ラジカル塗料のメリット・デメリットとは
ラジカル塗料のメリットとしては、耐久性やメンテナンス性に優れているということです。主流とされれるシリコン塗料の耐用年数は7〜10年ほどですが、ラジカル塗料は10〜13年ほどです。紫外線や雨水によって起こるチョーキング現象水漏れやひび割れなどを防ぎます。また、ラジカル塗料は耐候性だけでなく、防汚性や防カビ性にも優れています。汚れが目立ちやすい色の壁でも、メンテナンスの手間が少なくてすみます。
ラジカル塗料のデメリットといえば、カラーバリエーションが少ないことがいえるでしょう。ラジカルの酸化チタンは白色系顔料のため、黒や濃紺などの濃い色は調色が難しいのです。ラジカル塗料はホワイトやクリーム系などの淡彩色が多く、ほかの塗料に比べて選べる商品が限られています。
ラジカル塗料を使用するときに注意すること
ラジカル塗料は、シリコンやフッ素などの樹脂系塗料に、ラジカル制御型の酸化チタンを混ぜん込んだものです。そのため、その樹脂をベースとしているかによっても、耐用年数が異なってきますので注意しましょう。耐用年数は、従来の樹脂系塗料と同様に、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機の順に耐用年数が長くなります。
機能の高い塗料を使用したい人は、シリコン以上の格を選ぶなど、樹脂の種類にも注意してラジカル塗料を選んでみてください。ラジカル塗料は2012年に誕生した新しい種類の塗料です。実績はまだまだ少ないため、正しい費用対効果が実証されていないというのもあります。しかし、メーカーが入念に科学的にテストして販売しているので心配はないでしょう。
施工業者を選ぶときは、アフターケアしっかりしている会社に依頼するのがおすすめです。近年、塗装業者でもラジカル塗料を使用する人が徐々に増えているものの、すべての業者がラジカル塗料を扱っているわけではありません。ラジカルを検討している人は、対応しているかを、あらかじめ調べておくことをおすすめします。