無機塗料とは?
有機塗料は炭素を含む塗料で、無機塗料は炭素を含まないものです。有機塗料は、劣化の原因になる炭素を含みます。無機塗料よりも廉価ではありますが製品として長く特性や性能を維持することが難しいものになります。対して無機塗料は炭素を含まないので劣化が起きにくいといえます。
無機塗料のメリット
性能の劣化が起きにくく、メンテナンス周期を長くできることになります。無機塗料の耐久性は20年から25年あり、アクリル系の耐久性が5年と比べれば5倍ともいえる耐久性があります。アクリル系と比較して4回は塗り替えの頻度を減らせることになります。
外壁塗装は、ただ塗るだけではなく、足場代、高圧洗浄、養生代など多くの費用がかかるので、これを1度で済ませられるというのは大きなメリットでしょう。
また、有機物を含む他の塗料と比較して燃えにくい特性があります。特に隣家との距離が近い住宅密集地などでは、採用を検討してみる価値はあると言えます。
無機塗料のデメリット
無機塗料のデメリットは何と言っても価格が高いことで、外壁塗装に使われる塗料のなかでも一番高級といえます。具体的には、一平米あたり4,500円から5,500円の金額がかかります。予算を考慮して検討するべきであると言えるでしょう。
塗る回数が少なくすれば、それに伴う足場代、職人の人件費、高圧洗浄代、諸経費などを浮かすことができます。足場代は一回でかかる費用もかかります。金額の面でも、工期の面でも回数が少ないことに越したことがないのは確かです。料金のシミュレーションは業者でもしているので、依頼してみるのも良いでしょう。
無機塗料おすすめな人
「価格が高くてもメンテナンスの回数を減らしたい」「お金よりも家の美観がを優先したい」というかたに向いています。無機塗料は、上記の通り決して安い買い物ではありません。しかし、耐久力、色あせへの耐性、難燃性などを兼ね備えた無機塗料は塗料の最高峰とも言われ、自分の家を最高の状態に保ちたい方にとっては最良の選択肢と言えます。